>

認知機能検査の仕組みとチェックされる内容をわかりやすく解説

記憶力・判断力を測定する3つの検査項目

認知機能検査は、高齢ドライバーの安全な運転を確保するために実施される重要な評価です。
検査は3つの項目で構成されており、1つ目の「時間の見当識」では、現在の年月日や曜日、時間帯を口頭で回答します。
2つ目の「手がかり再生」は、イラストを記憶し、後でその内容を思い出す記憶力のテストです。
そして3つ目の「時計描写」では、指定された時刻の時計の文字盤を紙に描くことで、空間認識と構成能力を確認します。
これらの検査結果は点数化され、76点以上は認知機能に問題なし、49〜75点は低下の恐れあり、48点以下は認知症の可能性があると判定されます。
結果に応じて、受講すべき講習の種類や追加対応が決まるため、非常に重要な位置づけとなっています。
検査は30分程度で、筆記形式です。
必要以上に緊張せず、落ち着いて臨むことが最も大切です。

検査結果によって異なる対応とは

認知機能検査の結果は、今後受けるべき講習や医師の診断の要否などに直接関係します。
点数が76点以上の方は通常の高齢者講習で免許更新が可能です。
49〜75点の場合は「認知機能の低下が疑われる」と判定され、運転実技を含む「特定講習」の受講が必要になります。
一方、48点以下の方は「認知症の恐れあり」とされ、臨時適性検査の対象となったり、医師の診断書の提出が求められたりする場合があります。
このように検査結果は単なるスコアではなく、今後の運転可否を左右する重要な判断材料になります。


この記事をシェアする